エミレーツIDを取るメリット
エミレーツIDとは
ドバイに住む日本人や外国人に限らず、アラブ首長国連邦(UAE)に住むすべての市民及び居住者はエミレーツIDの取得が義務付けられています。
今回のエミレーツIDの変更は、特にUAEに在住する外国人にとって朗報になります!
現在、エミレーツIDは居住証明書としてだけでなく、健康保険証としても利用されており、UAEでの生活には欠かせません。
このエミレーツIDが2022年4月11日より、ビザの証明書(滞在ビザや就労ビザ等)の役割も担うようになりました。
UAEに居住する外国人は、エミレーツIDの他に就労ビザなどを取得する必要があります。
これまでは、ビザの取得とエミレーツIDの取得は別々の申請となっていましたが、エミレーツIDがビザと一体化したことにより、手続きの簡素化を含む様々なメリットがあります。
これまでのビザは、パスポートの1ページにステッカーが貼られるタイプのものでしたが、今後はエミレーツIDがビザの証明書の役割を担うことになり、パスポートに貼られるビザがなくなります。
従来、ビザの申請にはパスポートの提出が必要でしたが、新たなエミレーツIDの導入によりパスポートを提出する必要がなくなりました。
これまで、申請の手続きが完了するまで、長い場合は数週間の間、手元にパスポートがないという状況が発生していましたが、その心配が今後はなくなります。
また、書類申請の手間が省け、また、別途かかっていた申請処理にかかる時間の短縮にもつながります。
今回のエミレーツIDの進化は、指紋や顔認証などの生体認証に関するセキュリティ強化も含まれています。
ICA(The Federal Authority for Identity and Citizenship(IDなどの発行を行う連邦局))のE-リンクシステムでのみ読み込むことが可能なデータ保護手法や、レーザー印刷技術を駆使した3D画像の導入等、不正カードの防止策も進んでいます。
耐用年数も10年となり、耐久性も向上しました。
日本からUAEへの旅行には必要のないビザやエミレーツIDですが、海外移住先としても注目を浴びているドバイにおいて、今後、ドバイへの移住や就労を考えている人にも嬉しい変化となります。
ドバイという国
ドバイはアラビア半島のアラビア湾に面した7つの首長国から成るアラブ首長国連邦(United Arab Emirates)の首長国のひとつ。 面積の約8割を占める首都のアブダビと並んで「政治のアブダビ」「経済のドバイ」と言われています。 ドバイには夏と冬しかなく4~10月が夏季、11~3月が冬季になります。
高度なインフラ
ドバイのインフラは先進国並みである。ここ最近で成長してきた都市なので、日本に比べればおおよそすべての建物が新しい。歴史がない国と揶揄されることもあるが、その分、最新のシステムやデジタル化など、新しいものを積極的に導入しようという姿勢がある。よってシステム面では、日本よりもずっと発展していることもある。
水は硬水だが、UAEは世界でも稀有な水道水が飲める国でもある。停電や断水といった心配もない。
無税
無税、これに勝るパワーワードはない。税金だらけの日本からすれば、信じがたい天国である。細かく言えば、消費税に当たるVATが2018年から導入されているが、個人の所得にかかる税金はまだない。
どういうことか。
額面の金額がそのまま懐に入るのである。日本で働いている人は、まず自分の給与明細を見て欲しい。決められた給与に対し、年金、健康保険、住民税、そのほか諸々の税金が引かれて、”手取り金額”になっているはずだ。
つまり日本で取られていた税金分も、すべて自分がもらえるお金となる。日本の平均年収が500万だとして、日本であれば実際にもらえる額は、400万円程度。しかし、ドバイであれば丸ごと500万円が手に入る。これを5年も続ければ、500万円の差がつく。
安全な環境
下手すると日本よりも安全かもしれない。カバンで席取りをしている人もよく見かける。日本では一般的な光景だが、海外の常識では「どうぞ、カバンとってください」といっているようなもんだからだ。
ドバイ人口の大半は、海外からの労働者。ドバイで犯罪を犯す=強制送還=人生詰むという公式になっているので、わざわざ人生を棒に振ってまで、犯罪を犯そうという人はあまりいない。
またほとんど自然災害がないのも特徴。地震がないせいか、町には高層ビルがわんさかと建っている。
余裕のある暮らし
高度に発展した都市でありながら、ドバイ人口はたったの300万人程度。東京やロンドンのようにあくせくしていないし、どこへ行っても空いている。レストランに並ぶとか、美容院を1ヶ月前から予約なんてことはまずない。
メトロでは、常に女性専用車両があるのも嬉しいポイント。料金を多めに払えば、ゴールドシートと呼ばれるVIP車両で快適に移動することもできる。
英語が通じる
もはやアラビア語が公用語ということが忘れられているのでは?と思うぐらい、ドバイは英語ファーストな国である。人口の比率でいえば、アラビア語を話す人の方が少ない。
イギリス、インド、パキスタン、フィリピンなど、英語ネイティブの国も含め、いろんな英語が飛び交う。人によってはかなり早口に話したり、ネイティブでも訛りが強いケースがあったりするので、いろんな英語に触れることが可能。世界の人の英語力の高さにビビることもある。
天候に左右されない
ドバイの気候は、年間を通じて気温は25度~35度と一定している上に、乾燥している。これにより、天候に関するお悩みとはほとんどサラバできる。
梅雨のジメジメ感、夏の湿度、花粉、虫、寒さなど。私はドバイにいる4年間、一度も蚊に刺されたことがないのだが、日本に行くとしょっちゅう刺されるので困っている。ドバイにいると、天気予報を見なくなる。毎日同じ天気だからだ。寒いから、雨だから、外に出たくないということもなくなる。
年間を通して気温が温暖とは言え、東南アジアの気候とは違う。乾燥地帯かつ高度なインフラのせいか、虫を見ることは少ない。そして、室内では寒いぐらいにクーラーが効いているので、長袖や長ズボンぐらいがちょうどいい。
日本食材も手に入る
東南アジアほど豊富ではないが、必要最低限の日本食材は手に入る。DEANS FUJIYAやグルメ屋といった日本スーパーが数件あり、お菓子や生鮮食品、乾麺、冷凍食品などが手に入る。一般的なスーパーでも、スペースは小さいが日本や韓国食材コーナーがある。
日本食レストランも、最近では増えている。それまでは高級ホテルに入っているレストランやイギリス発の回転寿司チェーンYo! Suhsiぐらいだったが、日本人オーナーによる日本風居酒屋レストランなども現れている。
ドバイにいる邦人は、3,000人程度なので、それほど日本人に特化したレストランは少ないが、それでも困らない程度に日本食は身近に食べることができる。